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エンジニアとは、「創益」の人。

私たちの学生は、全員が現地の大学・短期大学の卒業者、あるいは技術の専門学校を卒業後10年以上技術の仕事を行ってきた「エンジニア」です。そもそも、「エンジニア」とはいったい何なのか。どういう仕事をする人を「エンジニア」と呼ぶのでしょうか。

辞書によると「技術」とは、“産業の発展に貢献する手法”である、と解説されています。それで言うなら、エンジニア(技術者)というのは、産業の発展に貢献する人、ということです。たしかに、過去から現在に至るまで、技術者の存在によって暮らしは豊かになりました。

会社の中でのエンジニアも、この意味から考えると、「会社の発展に貢献する人」ということになります。会社が発展するには、「利益」を生み出す必要があります。となると、エンジニアは「会社に利益を生み出す人」(創益の人)とも言えます。

ところが、いま外国籍エンジニアを雇用されている多くの会社で、彼らエンジニアが会社の「創益」のための仕事をしているのか、と問えば、そうなっていないところが多いのではないかと思います。その一例が、エンジニアである彼らを「単純仕事」のワーカーとしてのみ使っているケースです。

ここで言う「単純仕事」とは、簡単で誰でもできる仕事、という意味ではありません。「単純仕事」というのは、“エンジニアである彼らの知識や技術力をほとんど活用していない仕事”、という意味です。彼らは母国で工業系の専門知識を学び、技術者としての視野と知見を有した人たちです。つまり、それらをフル活用できていない仕事を、「単純仕事」と捉えます。

未経験の労働者を早い段階で習熟させるために「仕事を単純化する」という考え方もあります。それによって仕事の質を均等化することはできます。しかしながら、単純仕事の作業者ばかりが増えていくと、それを監視する管理者が必要になります。仕事を変える場合には、新しい仕事を習得するための訓練期間も必要となります。これらは、コストのかかることです。つまり、「創益」からは遠ざかります。

エンジニアは会社に利益を呼び込む者「創益の人」と私たちは考えています。1人で2役、3役を担うことができる人。新しい手法や改善を自分たちで考えていく人。製品品質や納期の責任を自分たちで守ろうとする人。そういう人が増えることで、会社は利益を生み出すと考えます。つまりエンジニアとは、そういう仕事をする人です。

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